以前にもこのブログで登場した恩人が亡くなってしまった。
ご高齢だし、病気を抱えてたのもあったけど、その死は突然だった。
最近は会合やお食事会を欠席されていたので、
気になっていたけど、本当に急すぎて、最初は理解できなかった。
もう彼と話をすることは、ない。
「よくその人と知り合いになれたね。」
と地元の人に言われるぐらい、有名な会社の有名な人だった。
知り合いになれた、なんてレベルではない。
知り合って何の特にもならない小娘の会社のサポートを
買って出てくれたのだ。
うちの会社の新規拡大事業において、
「私の(人生で)最後の仕事。」 と全力で動いてくださった。
いつもにこにこしてて、本当のおじいちゃんのように
ぽかぽかお日様みたいな人だった。
お葬式は、故人の人柄をよく表したものであった。
本堂に入りきれない人の数。 人、人、人・・・・・・
何人かの社長たちによって読まれた弔辞も、全て故人の
暖かさにふれたものだった。
誰に対しても、全力を尽くして応援する。
本当に素敵な人だったなぁ。 
もっと前に知り合いたかったな。 と空を見上げながら思った。
「隠し子がたくさん、でてきて困ってるんですよ」
喪主をつとめた奥様に挨拶に伺った時に
彼女はそういって、誇らしげに笑ってた。
隠し子?!
こんな席でそんな事言っていいの?!
と度肝を抜かれたけど、すぐに勘違いと気づいた。
「それじゃあ私は、(年齢的に)隠し孫ですね。
本当のおじいちゃんのようによくしていただきました。」
頭を下げた。
ちゃんとしたセリフが浮かんでこなかったのもあるけど、
私の素直な気持ち。 
今は一つの会社の社長としての挨拶より
1人の人間として御礼が言いたくて、そんな変な言葉になってしまった。
もう会う事はないけど、もう話す事もないけど
天上で見守られている(と信じたい)分、ごまかしはきかない。
彼の生前の期待にこたえられるよう、これからも頑張りたい。